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「サカヨリ」から新ライン“ジードット”誕生 カルチャーとしての“ファッション”を発信

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「サカヨリ(SAKAYORI.)」を手掛ける坂寄順子は、2019年春夏コレクションから新ライン“ジードット(G.)”を立ち上げる。“ジードット”はアウトドアや旅行、料理など個々のライフスタイルや趣味をテーマにカルチャーとしての“ファッション”を発信する。時間に追われながらも気軽におしゃれを楽しむ女性のために、「サカヨリ」のエレガントな要素を取り入れつつ、化粧がつきにくい素材や色移りしないデニム素材など幅広い商品群のMDで顧客層を広げていく。

 デビューコレクションは、約30型。価格帯はトップスとカットソーが9000円~、シャツが1万6000円~、ワンピースが2万2000円~、ボトムスが1万6000円~、アウターが3万2000円~。販路は百貨店をはじめ大手セレクトショップや専門店などにアプローチする。

 「サカヨリ」は04年春夏コレクションにデビューし、16年春夏にパリで展示会発表をスタート。パタンナー出身の坂寄が作り出す構築的な技術と立体的なデザインは、シルエットに対する探究心がうかがえる。

オオカミやダチョウが室内に!? 「ロジェ ヴィヴィエ」の2019-20年秋冬プレゼンテーションの見どころを一挙紹介

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「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」は2月28日、パリ・ファッション・ウイーク中に2019-20年秋冬コレクションのプレゼンテーションを行いました。今季のテーマは“デイドリーム ヴィヴィエ(DAYDREAM VIVIER)”、つまり白昼夢というわけです。

 同ブランドは2018年9月に披露した19年春夏シーズンもパリの洋館を貸し切ってプレゼンテーションを行いました。ゲラルド・フェローニ(Gherardo Felloni)=クリエイティブ・ディレクターが手掛けるデビューコレクションでありながら、バッグやシューズだけでなく空間プロデュースを含めて彼の世界観や持ち味が色濃く反映された内容が話題となりました。

 かなり“ハデ”な演出で強いインパクトを残したデビューシーズンだったので、2シーズン目となる今季はどのようなプレゼンテーションを見せてくれるのか、見る前から期待が高まりました――。結論から言うと、コレクションの面でも演出の面でも今季はさらにパワーアップ!そこで驚きの演出とバリエーションが増えたコレクションの中から見どころをご紹介します。

 薄暗い一つ目の部屋に入るといきなり足もとに違和感が……。床に目を向けると大量の落ち葉、さらには木まで生えていて、魔女が住んでいる森のような空間が出現しました。さらに部屋の奥にはベッドが置かれ、そこには女の子と犬のような動物が。近付いてよく見ると犬じゃない……。なんと本物のオオカミの子どもが放し飼い(?)されていたのです。刺激するとまずいと思い、変な緊張感を持ちながら展示されているバッグやシューズをささっとチェック。静かに部屋を後にしました。

 ここに展示されていたリボン付きパンプスは、新作の“クールベット(COURBETTE)”。ムッシュ・ヴィヴィエが18世紀のパンプスから着想を得て1960年に生み出した“ポリシネール(POLICHINELLE)”をゲラルドが再解釈したヒールが特徴です。

 館の2階に上がって迷路のような通路を進むとそこはピンクと紫の空間が。部屋全体がユニコーンで埋めつくされた部屋が登場しました。そしてBGMに耳を傾けてみると…。何やら日本語の曲のようです。曲名検索アプリで調べてみると、薬師丸ひろ子さんの「メイン・テーマ」や渡辺典子さんの「晴れ、ときどき殺人(キル・ミー)」などなど。「ゲラルドは日本の昭和の懐メロにも精通しているのか!」と驚きましたが、ここはマドモアゼル・ユリアさんがプロデュースした部屋だと聞いて納得です。

 この部屋には、アイコンのビッグバックルをあしらったミニサイズのチェーンバッグやキャンディーカラーのフラットなバレエシューズなど、日本人も取り入れやすいシューズやバッグが豊富でした。

 次の部屋の扉の前には“精神分析医”という文字と“マダム・フロイト”という文字が。どうやら心理学者フロイトの妻がいる部屋のようです。ドキドキしながらドアを開けると、椅子に座る二人の女性。どうやらマダム・フロイトがセラピーセッションを開いている様子。お芝居を横目に新作をチェックしていると、何やら黒くて大きいものが目の端に留まり、そちらに目を向けると大きなダチョウと目が合いました。「オオカミの次はダチョウ⁉」と思ったのですが、こちらは本物ではなくダチョウに扮した人でした(笑)。しかし、横っ飛びでこちらに向かってくる動きはまさに本物のダチョウ。恐怖心さえ芽生える完成度の高さでした。

 ここにはサイドゴアブーツなど、ごつめのブーツを中心に展示しており、ガーリーなテイストが多かったデビューコレクションと比較すると、バリエーションの幅が広がったことを感じさせます。その一方で、どのブーツにもアイコンのバックルが採用されていたり、ビジューやモコモコとしたシアリング、チェック柄などからは、ゲラルドが得意とするデコラティブな要素やアーカイブやメゾンのDNAを大切にしたいという彼の気持ちが伝わってきます。バックルを縦型に採用したパンプスも印象的でした。

 通路を進むと赤い壁と“CINEMA(シネマ)”の文字が。こっそりのぞくと中は映画館仕様になっていました。そして座席には内巻きブロンドのカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)風の女性たちがずらり。仲良くカトリーヌ・ドヌーヴが出演する映画「昼顔」を見ていました。かなりシュールな光景です(笑)。

 ムッシュ・ヴィヴィエ時代のアイコンシューズ“ベル ヴィヴィエ(BELLE VIVIER)”は、カトリーヌ・ドヌーヴがこの映画の中で履いたことで注目を浴びました。席に座っていたカトリーヌ風のお嬢さんたちが履いているのは、その“ベル ヴィヴィエ”をゲラルドがアップデートしたパンプス“トレ ヴィヴィエ(Tres Vivier)”。彼女たちが持っていたバッグは新作の“ボーヴィヴィエ(BEAU VIIVIER)”です。

 その他にもゴリラのマスクをかぶったセクシー美女(?)がベッドの上でダンスする部屋や、カントリーシンガーが歌う部屋など、女性たちの白昼夢を描いた不思議な世界が次々と現れます。来場者はそれぞれの世界に触れ、ときには部屋の住人に話しかけられることでその世界の一員となり、まるで「不思議の国のアリス」のアリスのように、目まぐるしく変化する奇怪な世界に迷い込んでしまったような感覚に陥ります。

 奇抜な演出に目が行きがちですが、今季のトレンドでもある“クラシック”の要素を押さえていたり、深いグリーンといった“オトナが手に取りやすい”カラーバリエーションを増やしたり、デビューコレクションからパワーアップしたコレクションを展開していました。今季の「ロジェ ヴィヴィエ」も引き続き注目していきたいと思います。

ストリートでおしゃれなトリック決めたいなら足元は「STANCE SOCKS」でしょ

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ナイロニスタにとってソックスは切り離せないもの。スニーカーにソックス、プラットフォームシューズにもソックス、いつだってストリートなおしゃれを共に歩んでいるワードローブのひとつ。今回はそんなナイロニスタにピッタリな、この秋に日本初上陸したソックスブランド「STANCE(スタンス)」をご紹介。

2010年にカリフォルニアでスタートしたSTANCEは、西海岸のビーチカルチャーを反映した斬新なカラーリングに加え、ジッパーやスタッズなどを施した個性的なアイテムを展開。更にアーティストやフォトグラファーと言ったクリエイター達もデザインを手掛けるなど、今までに無いソックスの新しいスタイルを提案する注目のブランド!

この先、ストリートファッションをリードするであろうSTANCE、早いうちにgetして、この冬おしゃれトリック決めちゃう?